一般的なマッチングアプリの最初のメッセージの多くは、相手の職業や、旅行をする人かどうか、普通のスケジュールで会えるかどうかといった基本情報を確認するために存在している。Viyamoreでは、そうしたことは一言も打たないうちにすでにわかっている。それなのに、ほとんどの人はその強みを活かせずに「hey」の一言で済ませてしまう。
お互いにすでに答えを知っている質問は省く
プロフィールに「バルカー(ばら積み船)三等航海士」と書いてある相手に「お仕事でよく旅行するんですか?」と送るのは、最初のメッセージとしてはもったいない。相手の生活のかたちはすでにわかっているのだから、それを活かそう。プロフィールに書かれた具体的な内容——航路、寄港地のリスト、写真の撮影場所など——に触れたメッセージは、きちんと読んだことが伝わり、それだけでほとんどの最初のメッセージより一歩リードできる。
これは、共通の背景を前提に作られたプラットフォームならではの大きな強みだ。一般的なマッチングアプリでは、最初の数往復のメッセージは、そもそも物理的に会えるのかといった基本的な相性の確認に費やされることが多い。ここでは、そうした下地はメッセージを打つ前からすでに整っているので、最初のメッセージをスケジュールの確認以上の、もっと面白いことに使う余裕が生まれる。
スケジュールを「障害」ではなく「話のきっかけ」として使う
スケジュールという現実を避けるのではなく、軽く話の糸口にしてしまおう。「来月ロッテルダムに寄港予定なんですね。世間は狭いな、自分も折り返し便でよく寄るんです」といった一言は、ありきたりな褒め言葉よりずっと効果がある。相手の航路をちゃんと見たことが伝わるし、お互いの経路が交わるかもしれないという、このアプリの前提そのものについての本当の会話につながっていく。
褒め言葉より、具体性がいつも勝つ
「面白そうな人ですね」は無視される。「湾岸への4か月ローテーション、現地のオフの時間って実際どう過ごしてるんですか?」には返信が来る。なぜなら、それは誰にでもコピペできるお決まりの褒め言葉ではなく、実際の生活について尋ねた本物の質問だからだ。クルーは他の誰よりも、自分宛てに書かれたメッセージと、誰にでも送れる使い回しのメッセージの違いを見抜く。
これはお互い様でもある。良い最初のメッセージに求める具体性は、自分自身のプロフィールにも同じだけ盛り込む価値がある。そうすれば、メッセージを送ってくる相手にも、話を広げられる材料ができる。職種と寄港地リストだけのプロフィールでは、どんなに良い意図があっても、相手が良い最初のメッセージを組み立てる手がかりがほとんどない。
実際に効果のある書き出しの例
- 寄港地や航路が重なる可能性に直接触れる。ざっくりとしたものでもいい——「ピレウスに寄港することってあります?自分はほぼ毎月そこに行くんです」
- 仕事について漠然とではなく具体的に尋ねる——「予備勤務(リザーブ)の週ってどうやって乗り切ってるんですか?思っている以上に睡眠が乱れたりします?」
- 「いい写真ですね」といった定型文ではなく、写真に写っている具体的なもの——市場の屋台、犬、隅に写っているギターなど——について触れる
- 自分自身のスケジュールも率直に伝える——「今は2週間乗船・2週間休みのローテーションなので、今月はちゃんとまとまった自由時間があるんです」といった一言は、相手にとっても役立つ自分の情報になる
避けるべきこと
相手の仕事を珍しいもの扱いするような言葉は避けよう。「本物のパイロットなんですね!」や「華やかな仕事ですね」といった言葉は、今月すでに4回もレイオーバーがキャンセルになった相手には響かない。どんなアプリの誰にでも当てはまるような、ありきたりな書き出しも避けたい。そして、まだお互いに興味を持てるかどうかもわからないうちから、段取りの話を先行させないこと。最初のメッセージで「次はいつ近くの港に来ますか?」と聞くのは、相性を確かめる前に話を先走らせすぎている。
返信しやすいメッセージにする
感想だけで終わるメッセージより、本物の具体的な質問で締めくくられた最初のメッセージの方が、はるかに返信をもらいやすい。クルーのスケジュールを考えると、相手は勤務の合間の10分程度の隙間時間にメッセージを見ることもある。すぐに返信できるようにしつつ、後で時間ができたときにきちんと返せる余地も残しておこう。長文の返信が必要になるようなメッセージは、これから勤務に入る相手に送ると、興味がないからではなく、単にタイミングの問題で返信されないまま終わってしまうことが多い。
返信が遅くても、深読みしすぎない
クルー向けマッチングアプリでメッセージが1〜2日返ってこなくても、それは同僚からのメッセージが1日返ってこないときとだいたい同じ理由だ——勤務中だったり、時差の関係で寝ている時間帯だったり、フライトの遅延に対応していたりする。妥当な間隔をあけて、軽く一度だけフォローアップするのは問題ない。しかし12時間のうちにどんどん不安げなメッセージを3通も送ってしまうと、返信が遅れる理由を誰もが理解しているはずのこのプラットフォームでも、相手に返信そのものを考え直させてしまいかねない。
Viyamoreで効果のある最初のメッセージは、スケジュールを「説明して片付けるべき障害」ではなく「共有された前提知識」として扱っている。スケジュールという現実を避けて書くのをやめ、それを活かして書くようになると、メッセージは自然と短く、具体的になり、実際の会話へと発展しやすくなる。